同性愛志向は「治療」可能!?で非難の声！

2003/10/07(火) / 同性愛

同性愛者は男女共に、専門的な心理療法で異性愛者に「治す」ことが可能であるという研究結果が発表されたが、これに対し、同性愛者の権利団体からは、同性愛が「病気」であるかのような扱われ方をされているとして、強い非難の声が挙がっている様子が伝えられた。

この研究は、同性愛者の男性143人と女性57人の計200人のボランティアを対象に、宗教団体が実施する「修復療法」において行なわれたもの。この中では、性差を気にしないですむ状況の下で、異性愛者の男女と社会的に溶け込むよう努力したり、「誘惑」を避けたりといった自己管理型の心理テクニックを習得。被験者は、治療の前後で、同性の魅力に関する意識や、性的欲望と行動について述べるよう求められたとされる。

この結果、男性の78％、女性の95％が治療の後で、自分の中の性的志向が完全に、または大きく変わったと報告。この傾向は男性より、女性に顕著であることも分かったという。

研究側ではこの研究結果が信頼性のおけるもので、同性愛者の中には自分の性的志向に苦しむ者もいるとされ、そのような人にとってはこの治療が有効であると主張している。

しかし、同性愛は遺伝的なものとの見方に異を唱える同性愛者権利団体は、この治療によって同性愛者がまるで「病人扱い」されていると激しく非難。この治療により、同性愛者に深刻な心理的・感情的悪影響が加えられる危険性もあるとの強い懸念を唱えている。